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4.溶血法(和賀巌)

白血球の調整では、多くの場合、混入している赤血球を除く必要があります。いろいろな方法が知られているが、以下の方法は白血球のダメージも少なく、サイトカイン産性作用の解析、FACS 解析にも良好な結果が得れれるので一度ためしてみてください。

 

[材料/ 器具]

 

(1)lysis buffer(x10 conc.)

 

NH4Cl 82.6g

NaHCO3 11.9g

EDTA2Na 0.378g

以上を1リットルのmilliQ水に溶解し pHを7.3に調整する。

 

(2)PBS(4℃に冷えている方がよい。 2mM EDTAをいれてもよい。)

 

[方法/コツ]

(1)MilliQでlysis bufferを10培に希釈する(108個以下の細胞ならば10mlで充分)。

(2)細胞を遠心(1000rpm,5min.4℃)する。

(3)上清をすてよくタッピング*する。

(4)108個以下の細胞ならば10mlのbuffer中でよく撹拌する。

(5)遠心(1000rpm,5min.4℃)する。

(6)上清をすて、PBS等にて細胞を再度懸濁する。

(7)遠心(1000rpm,5min.4℃)する。

(8)上清をすて、もう一度細胞を洗浄する。

(9)沈澱が白血球である。

 

[注意点]

*:よくタッピングしないと、細胞が凝集してしまうことがある。