2010/6/10 - キーストンシンポジウムを主催
日本で初めてのキーストン国際会議が開かれた。京大の成宮周博士、清水、ペン大のGarret Fitzgeraldが主催である。当初の予想を超え300名もの参加があり(日本160名、海外140名)、キーストン史上最大の参加者となった。テーマはBioactive Lipids: Biochemistry and Diseaseである。興味深い内容は沢山あったが、この分野の創薬が加速されていること(例えば、アミラ 社のFLAP阻害剤が喘息治療薬として導出、また、日本人が発見したFTYが多発性硬化症の治療薬としてFDAの認可を得たことなど)、また、構造生物学の発展により、長年解析が待たれていた5ーリポキシゲナーゼの結晶が作られたこと(Dr. Newcomer)、さらに、東北大青木らによるオートタキシン結晶解析などである。機能性脂質の研究で日本が重要な役割を果たすことが明らかとなった学会だった。