例年、穂高岳涸沢診療所で数日過ごす。ボランティアの医者である。超自然に囲まれ、体力を使い果たし、そして怪我や高山病の患者さんを診療する。合間に誰かが山に登る。いないよりマシ、という医療だが、これが「医の原点」。今年は3人で出かけたが、無医村状態を作ってはまずいとの判断で僕が一人で先に登り、下山する先生と交代。帰りは久しぶりにパノラマコースを辿った。晴天に恵まれ、槍や大キレットが見事だった。