鳩ノ巣合宿(1998年8月20日)
(鳩ノ巣合宿)
うちの教室にも大学院生が随分増えてきた。当然のことながら、医学部以外の修士を修了した人も増えてきている。大学院1,2年の学生を中心に、生理学、解剖学、病気のことを勉強したいという声が強くなり、この4月より「医科生理学展望」の輪読会を毎週土曜日にやっている。私はチューターとして参加しているが、自分自身の勉強にも随分役立っている。夏休みに合宿をして、もっと勉強しよう、という声が自然に出て、今回の鳩ノ巣合宿となった。安い国民宿舎を見つけて、一日目は午後1時から夜中の2時まで、二日目は9時から正午までと、みっちり「内分泌」の章を勉強した。この様なゼミ合宿は94年の8月の鬼怒川合宿以来である。前回はトップダウンやったもので不満を漏らす人もいたが、今回は学生の自発意志であるところが全く違っていた。ところで、この「医科生理学展望」18版、新しい内容にあふれていて良書なのだが、和訳はかなりひどい。誤訳は多いし、日本語として読みにくい。訳者の先生方はちゃんと校正しているのかしらん。増刷ではしっかり訂正がなされることを希望している。ちなみに、ロイコトリエンの構造も違っていた。