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ストラースブール訪問(1999年2月17日)


(審査会の様子)


(Petit Franceで)


(森樹郎一家)

昨年からHuman Frontier Science Program (HFSP)のMolecular Approachの審査委員の任を果たしており、2月の第一週にフランスのストラースブールを訪れている。会議はほぼ3日間、朝8時半から夜まで続き、ここで、応募総数300を越えるグラントの中から、25件程度が選ばれる激戦である。8カ国(日、英、仏、独、加、米、伊、瑞西)とEUから、各2名ずつの委員が選ばれ合計18名で討論をし、採点し、その合計点から上位を選ぶ。応募者は自分がどの程度のランクにあったかをフィードバックされる。この仕組みは米国のNIHグラントなどと同じと思われるが、日本でも是非採用したいフェアな審査方式である。毎年、約十億円が配分されるが、その7割は日本が分担しており、プログラムのステータスも非常に高い。日本がしている数少ない国際貢献の一つだと思う。ところで、ストラースブールはアルザス地方の美しい小都市で、ドナウの源流があるという黒い森にも近く、また、スイスやオーストラリアの国境にも近い。ルイパスツール大学があることから、学生や学者が多く治安も良い。毎年、4泊5日の短い旅だが、我々の教室の同窓生であり、ルイパスツール大学Chambon研に留学中の森樹郎ご一家を訪問したときの写真である。